かげの医事課長です!
このブログを訪れてくださり、ありがとうございます。
私は急性期の総合病院の医事課で、
受付・会計・請求・レセプト・DPC分析といった幅広い業務に携わってきました。
医療事務は、医療制度が実務と複雑に絡み合う、
とても奥の深い仕事です。
それと同時に、
わからないことを “わからないままにしやすい” 仕事でもあります。
このサイトは、そんな医療事務の仕事に向き合う皆さんの
「道しるべ」となるために生まれました。
興味を持ってくださった方に向けて、もう少し詳しく自己紹介をさせていただきます。
私は文系出身で、医療業界は未経験のまま
急性期の総合病院に飛び込み、
外来/入院のレセプト担当、DPCデータ分析、
委員会活動などを8年以上経験しました。
複雑かつ難解な医療制度の“壁”にぶつかるたびに、
自分と同じように困る新人・若手の力になりたいと感じ、
この「かげの医事課長の勉強会ブログ」を立ち上げました。
このブログでは、
- 医療事務の基本と応用をわかりやすく
- 制度と実務をつなぐ“リアルな視点”で
- 「受付」「レセプト」「制度理解」「コミュニケーション術」 などなど
新人さんからベテランさんまで、
皆さんの実務役立つ情報を
「”かげの”医事課長」という立場でお伝えします。
ぜひ「現場で頼られる医療事務」へ一緒にステップアップしましょう。
以下、私の実務担当例を書いておきます。
- 入院/外来のレセプト(内科系・外科系どちらも)
- 労災や自賠責患者の相談窓口
- DPCデータ分析による収入改善提案
- クリニカルパスや褥瘡対策など様々な委員会活動
- 診療報酬改定対策や新規システム導入などの院内プロジェクト
- 診療科別の原価計算
- 看護必要度の試算や対策
- Excelで勤務シフトの作成
- 病床機能報告など各統計や調査対応
保有資格については、
- 医療経営士
- 施設基準管理士
- レセプト管理士
などがあります。
入職時は自分が病院に就職するとは思ってなかったので、
医療関連のバイト経験はもちろん、
医療系の勉強すらしたことなかったです。
資格を取得した理由は、
- 実力の腕試しをしてみたかった
- 自分に自信を持ちたかった
ことが主なので、
今でも
「医療事務になるには資格は不問」
だと思ってます。
- スポーツ観戦(特にバスケとサッカーが多い)
- 映画・アニメ鑑賞
- 旅行
- ゲーム
- 読書
- 食べ歩き(クレープとか)
アウトドア/インドア関係なく、
いろんなことに興味あります。
目次
どうして “かげの医事課長” なのか
私はいつも、表に立つタイプではありませんでした。
派手さはないけれど、日常の細かなトラブルをひそかに解決したり、
レセプト提出の裏側に潜む後輩のミスの傾向を見抜いたり、
制度の改定に合わせて現場の動きを調整したり……。
気づけばいつも、表舞台から少し離れた“影の役割”を担っていました。
しかし、その「影」の仕事こそが、
医療事務の現場を支え、多くのスタッフの安心につながっているのだと
気づくのに時間はかかりませんでした。
また、役職を持つ前に
後輩や他部署の人から
「医事課長みたいだね」
と冗談でも言われ始めるようになりました。
だから私は、
ここでも “表には出すぎず、でも確かに役に立つ存在” として
皆さんの力になりたいと思っています。
現場で見た、医療事務のリアル
医療事務は、日々の業務に追われる中で
つい「全体像」を失いがちです。
- 制度の意味がわからない
- 医師や看護師の話についていけない
- レセプトがなぜ間違えているのかわからない
- 受付で説明できずに焦ってしまう
- 新人教育がうまくいかない
- 病院と他医療機関で考え方が違う
- 厚労省の通知文章が難しすぎる
これらは、病院の規模や役職に関係なく、
多くの医療事務スタッフがぶつかる壁です。
私は、何度もこの“もどかしさ”と向き合ってきました。
だからこそ、
「制度」と「実務」をつなぐ学びの場を作りたい。
そう強く思ったのです。
サイト作成のきっかけは自身の経験から
縁あって初めての就職先は病院でした。
医事課に配属され、最初は窓口業務やレセプト作成を担当しました。
とはいっても、文系の大学を卒業して
特に医療事務としての経験や知識もないまま入職したので、
当時の自分には
先輩職員の方が教えてくれる内容も
ちんぷんかんぷんでした。
「保険証の登録して」と言われても、
保険証のどこを見て、何の情報を登録すれば良いのかも
さっぱりの状態。
点数本を片手にレセプト作成に挑戦するも、
点数本を読むことすらできない状態。
(内容が、というより言葉や表現が難解すぎる)
さすがにこれはマズいと感じ、
初心者用の入門書を買って独学で勉強しようとしましたが、
それすら内容が難しくて全然ダメでした。
周りに聞いても
「分からない」「そういうもんじゃない?」「知らない」と返ってくる上、
自分で勉強しようとしても入門書ですら理解できず、
まさに八方塞り。
それでも
メモをとったり、ノートにまとめたりをしながら
努力を続けていましたが、
いつまで経っても知らないことばかりで
全く自分の成長が感じられず、
自信がもてない日々が続きました。
「初心者でも分かりやすく教えてくれる人が一人でもいればいてくれれば…」と
毎日感じていたものです。
新しい仕事を任されるようになるも、またも壁に立ちふさがられる
それでも、
継続した努力が少しずつ実を結んだせいか、
担当業務も少しずつ増えていきました。
労災、自賠責、保険会社対応、外来・入院レセプトの複数診療科、オンラインレセプト請求、DPCデータ分析、医事統計、クリニカルパス委員会等々。。。
新しい業務を担当する際、
引継ぎをする前任者に
業務内容について
色々と疑問に感じた質問をした記憶があります。
しかし、
返ってきたのは
「ずっとこのやり方で引き継いできたから分かんない。」という言葉でした。
(そして、マニュアルがない。。口頭だけで引き継がれてきた知識たち)
それでも、
諦めずに前任者からの口頭説明と自分のメモを頼りに、
ネットや関連参考図書を読みあさった結果、
少しずつ知識が身についていきました。
そして気づけば自分にも後輩ができ、
教える立場になると
これまでの知識をアウトプットするようになり、
適宜ネットや参考書で補いながら
足りない知識を補っていきました。
後輩には、自分と同じ経験をさせちゃいけないと考える
ネットや参考書を中心に得た知識のおかげで
自身の考え方が深くなったり、
制度の全体像について、
イメージが持てるようになりました。
少しずつ周りからの信頼を得られるようになって
自分の成長を感じられた時、
ふとこれまでの自分のキャリアを振り返ると、
「自分と同じように苦しむ人はいるはず。
自分の得たものが他の人の役に立つなら共有しよう。
同じツライ経験をさせたくない。」
という考えを抱くようになりました。
たかだか10年程度ではありますが、
自身の経験を共有することで、
悩みを抱えている新人さん・若手医事課職員さんの助けになりたいと
思っています。
このサイトで大切にしていること
私が提供したいのは、単なる知識ではありません。
“現場で使える視点” と “考え方” です。
たとえば――
- どうして返戻になるのか
- この診療行為はどんな要件を満たしたときに算定できるのか
- 患者さんへの説明はどう伝えるのが正しいのか
- 制度の背景にある意図はなにか
- 病院とクリニックではどのように運用が違うのか
こうした「根っこの部分」を理解できれば、
医療事務という仕事はぐっとラクになります。
そのために私は、
- 図解
- 例え話
- チェックリスト
- 動画での説明
- 資料テンプレート
などを使いながら、
“わかる・使える・身につく” コンテンツを届けていきます。
かげの医事課長が目指す未来
私は、読者の皆さんに「自分で考えて動ける医療事務」になってほしいと思っています。
それは、
知識を丸暗記することではなく、
目の前の状況を理解し、最適な判断を選べる力を育てることです。
このサイトの記事や図解、セミナー動画を通して、
あなたの不安や疑問が少しずつ解消され、
やがて「医事課で頼られる存在」に
なっていくことを心から願っています。
医療事務は、誰かの健康と生活を支える大切な仕事です。
その誇りを持ちながら、これからも一緒に成長していきましょう。
このブログを読むと
冒頭にも触れましたが、
このサイトでは
医療事務の皆さんに役立つ情報を
お届けしていきます。
- 労災請求の窓口で慌てずに対応できるようになる
- 減点されずに適切なレセプト請求ができるようになる
- 厚労省の通知を理解し、医療制度に詳しくなれる
などなど、皆さんが困った時に頼りにされるサイトを
目指していきます。
看護師さんや薬剤師さん向けにもたまーに発信しますが、
クリニックや病院を問わず、
医療事務がみんなで助け合う輪が広がっていくといいな、と
夢見て活動していくので、
どうぞよろしくお願いします。
自分の病院ではこんな取り組みしているよ、といった経験談も
これってどう対応したらいいかな?という問い合わせでも
ウェルカムです!ぜひぜひ、共有してください!





