「出来高」という言葉はクリニック、病院問わず、医療事務なら一度は耳にしますよね。
会計やレセプトを担当する方にとっては、日常会話のように頻出ワードになっていると思います。
ですが、これまで初めて医療事務のお仕事をやる方にとっては、検討もつかないのではないでしょうか。
「出来高?」「算定?」
そんな医療事務なりたての方に向けて出来高算定について解説します。
出来高算定とは医療費計算の1つ
病院が提供した医療サービスを合計して計算するのが出来高の考え方です。
実は、診察や検査、処置や手術などの医療行為は、初診の診察は〇〇円、傷口の処置は1か所1回で〇〇円というように、1つ1つ細かく値段が決められています。
病院は患者さんに提供した医療サービスの分だけ医療費として請求をするわけですが、計算する際は提供した医療行為に対応する金額を合算していきます。
言葉自体は医療事務でなければ馴染みのないものですが、計算方法としては皆さんの日常生活でも身近なものです。
例えば、レストランでの外食やコンビニでのお買い物の時を思い出してみてください。
出来高計算の例
ここでは、ラーメン屋さんで食事をする場合を例として挙げます。
いかがでしょうか?
計算方法に大きな違いはないことがお分かりいただけるかと思います。
ラーメン屋さんに限らず、コンビニや服屋さんでの買い物でも、ほしい商品の値段×個数の合計が支払う金額、という計算式は同じなのです。
まとめ
出来高は患者さんに行った診療行為ごとに、決められた点数×回数を計算し、合計すれば算出できます。
これを外食時で例えれば、注文した商品ごとに決められた値段×個数を計算して合計することと同じです。
普段の生活と同じと考えれば、あまり難しく感じることなく理解ができるのではないでしょうか。
ただし、出来高算定するときには注意があります。
医療費は2年に1度、診療報酬改定で値段の見直しが行われます。
算定の方法や値段が定期的に変わりますので、最新の情報を確認してから計算しましょう。
出来高制度のメリット・デメリットについては全国公益法人協会さんが運営している非営利用語辞典でも少し載っていますので、もっと詳しく勉強したい方は参考にしてみてくださいね。
「出来高算定」は医療費計算の基本的な考え方なので、しっかり覚えましょう!